今回は「ニュージーランド旅行記0」と題して、私がニュージーランドに行こうと決意するまでの経緯をお話ししようと思います。
会いたい人に会いに行こうキャンペーン
1年半前に父が死んでから一定期間、私は勝手に「会いたい人に会いに行こうキャンペーン」なるものを実施していました。父の死周辺で後悔したこと、考えたこと、学んだことが山ほどあって、「会いたい人にはできるだけすぐに会いに行こう」「言いたいことがあるなら何か特別な理由がない限りその時に言おう」と決意したからです。
父が死んでからの後悔や学びは別の記事で詳しく書いているのでもし興味があればぜひ。
→リンク
このキャンペーンが一通り落ち着いて、父の死から半年が経ったくらいでしょうか。
DMM英会話を始めて2人目の講師に出会います。
DMM英会話で出会った、会いに行きたい日本人
個人名を出すのもあれなので、ここではM先生とでもしておきましょう。私はもともとコミュ障で、知らない人が怖いので、初対面の人と話すにはかなりの勇気がいります。
それが幸いしてかは分かりませんが、いつからか人の顔(写真でも可)を見ると、なんとなーくですが、「この人たぶんこういう人だな」というのが分かるようになりました。
相手が日本人の場合だけですけどね(笑)
結局は慣れなのか、まだ外国人相手にこの能力はほぼ発動していません。
で、このM先生のプロフィール画像を見た時に、「あ、この人は大丈夫だな」と思ったんです。
おっかなびっくりでDMM英会話を始めてすぐの頃だったので、かなり警戒心もある中でそう思えたということは、よっぽどその講師のプロフィール写真から強く感じるものがあったのでしょうか。
勇気を出してその講師のレッスンを受けてみることにしました。
結果は大正解。
初めて話したにもかかわらずなぜか安心感があり、今後もこの人のレッスンを受けようと決めました。
初めてのレッスンでは映画についてのテーマで会話の教材を使ったんですが、実は私その日レッスン後に映画を観る予定でいて、レッスンも映画館の駐車場で車内から受けてたんですよねw
いつでもどこでも英会話レッスンが受けられる。
すごい時代になったもんだなぁと思います。
映画の予告編のことをトレイラーと言いますが、私その日までそれを知らなくて、この日初めてM先生に教えてもらいました。
trailer=(映画、テレビ番組等の)予告編
※その他の意味もあります!
で、その後キングダムの実写版映画を観ました。
個人的に漫画の方が好きですが、実写は実写で面白かったです。
この話もまたどこかで。
この人に会いに行くと決める勇気
それからそのM先生が授業をする日には、どうしても外せない予定がない限り毎回受けていました。お互いにだんだん仲良くなって、それぞれの仕事についての話や個人的な話も時々するようになります。
過去の大変だった話をすれば、英語の表現を教えつつ「私はあなたの味方だよ」と言ってくれたり、それだけが理由ではありませんが、話せば話すほどM先生が好きになりました。
あぁ、少し離れた外国にこんな風に頼れるお姉ちゃんがいてもいいかもしれない。
一人っ子でお姉ちゃんという存在が身近でない私には、いつしかそんな気持ちが生まれるようになっていました。
そしてある日、M先生が言います。
「そんな働き方してちゃだめだよ。ニュージーランドおいでよ!」
と。
私がその頃どんな働き方をしていたかはそんなに重要ではなく(個人的にはそんなに悪い働き方ではなかったと信じたい・・・)、ニュージーランドに来てみないかと誘われたことが重要だったわけです。
んー、厳密にはちょっと違いますね。
国は正直どこでも良くて、M先生に直接会えるかもしれない提案をされていることが私にとっては一番重要だったんだと思います。
ただその人に会うためにはその人がいる場所に足を運ぶ必要があって、それが偶然ニュージーランドという外国だったというだけ。
普通の人、というか世の中の大体の人はこんな風に誘われても、
「うん、そうだね。いつか行ってみたいなぁ」
ぐらいで終わるんだと思うんですが、この時の私は「この(おもしろい)人に会ってみたい!」という思いが強かったので、本気で、
「考えてみます」
と答えました。
会ってみたい。
でも、お金ないし(ホントにカツカツ)。
どうしよう。
仕事休めないし。最低でも1週間はいた方がいいって言われたし・・・。
んーーーーー。
でも、決めない限り私は一生会いに行けない!
・・・決めた!
そしてそのレッスンが終わった直後に、M先生にメッセージを送りました。
「I will visit you in Christchurch. I decided on it!!」
と。
しかしどうやってニュージーランド行きを実現するか悩む私
それから1週間、いや、2週間ですかね。私はかなり真剣に悩んでいました。
ニュージーランド行きを実現するためには、乗り越えなければならない壁がたくさんあったからです。
- 仕事を1週間休むにはどうするか
- 飛行機を取るとしてそのお金をクレジット払いしてから私は生活できるのか
- そもそも目的地まで一人でたどり着けるのか(この世のものの中で地理、道が一番苦手)
- 母親一人家に置いて行って大丈夫なのか
でも、不思議ですよね人間って。
行くと決めたら今度はじゃあどうやったら行けるか考えるようになるから。
行くか行かないかで悩んでいる時は、行かない理由を探すのに、いざ行くと決めれば今度は頭が勝手に行くために悩んでくれます。
決めるって超大事♪
仕事を1週間休むにはどうするか
さて、まず1つ目の悩み。仕事。これはもう自分の周りに「私がニュージーランドに行く」という事実を知る人を増やすしかないと思ったので、徐々に周囲の同僚に情報を漏らしていきました。
「私今度ニュージーランドに行くんですよね。向こうにいる日本の友達に会いに」
「それで少なくとも1週間はいた方がいいって言われたんですけど・・・」
こういう時、適度に他人に責任を転嫁すると(実際の気持ちはそうじゃないとしても)、他の人を説得するのに便利だったりします。
幸い私の職場は学生時代ニュージーランドに留学していた人とか、行ったことがある人が多かったので、その人たちを先に味方につけました。
「いいじゃん!行って来なよ。1週間くらいなんとかなる」
普段あんまり深く考えず話す某先輩はそういいながら自分のニュージーランド留学の頃の話をしてくれました。
そうやって周りを徐々に囲い込みながら、ニュージーランド行きがいよいよ近づいてきた頃、直属の一番伝えるべき上司に、
「すみません、私今度1週間ほどお休みを頂いてもいいですか?ニュージーランドに行こうと思っていて・・・」
と伝えると、
「うーん、いいんじゃない。仕事が大丈夫なら」
そうなのです。
この上司、休みは権利だからどんどん使った方がいいと言うものの、いくら休んでいる日でも仕事の連絡はしてくるタイプ。
「ありがとうございます!」
それを知っていたのである程度回答に予想はついていたのですが、予想通り仕事的に迷惑が掛からなければ1つ目の悩みは解決できそうでした。
飛行機をクレジットカード払いで予約した後私は生活できるのか
そして2つ目。お金。これは大きな大きな問題です。
そして私は田舎に住んでいるので、ニュージーランドの直行便に乗ったとしても、成田空港まで飛行機で行ってから乗り継ぐ必要があります。
ということは、より移動費がかかるということ。
目的地のクライストチャーチまでは計3回の乗り換えが必要で、往復で大体20万円強のお金がかかります。
キャーーー!
そもそもカツカツで生活してるのに一気に20万円だなんて、、、
そう思ったのですが、その後じっくり考えてみました。
ニュージーランドに行く。
海外旅行に行く。
そのこと自体私にとってはものすごい経験で、たぶん私自身を成長させてくれることは間違いないはずです。
そしてその経験や学んだことを活かして情報発信をするなり、何かをするなりすれば、もしかしたら将来的に旅費をペイできるようになるのではないか、と思いました。
まだ分かりませんが、以前面白いなーと思って結構長い期間ビジネスを学んでいたことがあって、自分の知識をマネタイズする方法は知識としてはあったので、何とかなるんじゃないかという私にしては楽観的な考えが浮かんできたのです。
ニュージーランドって景色がきれいな国だっていう話も聞くし、それなら動画を作ってYoutubeにアップしたらアクセスたくさん来てYoutuberみたいなこともできちゃうのでは?
そんなことも考えたり。
こうして2つ目の課題はなんとなく解決しました。
そもそも目的地まで一人でたどり着けるのか
そして3つ目の課題。もしかしたら私にとってはこれが一番大きな課題かもしれません。
ほっんとーに私道が苦手でですね。
もう正直どうしようもないのですよ。はい。
どこか初めての場所に行く時にグーグルマップなどの地図案内アプリを使うのはもちろん(これは比較的普通)、その目的地に案内なしで着けるようになるためには少なくとも30回は案内ありで行かないといけません。
そして仮に行けるようになったとしても帰り道を覚えているわけではないので、一人で帰って来られるようになるためにはまた追加で時間がかかります。
で、考えた結果としては、
今現在判断できることは何もない。
なるようにしかならないのだから当たって砕けろ。
何か起きそうになったら死んだ父が守ってくれるに違いない。
という結論に至りました。
こればっかりは行ったことがない場所に行くという意味では日本も外国も変わらないのでどうにもなりません。
まずは行くしかない!
この判断が正解か不正解かということは置いておいて、後々ニュージーランドで自業自得のプチ事件を起こすのですが・・・。
母親一人家に置いて行って大丈夫なのか
さて、最後の課題は母です。私は一人っ子で父は次男だったこともあり、典型的な核家族として暮らしていました。
ので、父が亡くなってからは母と私の二人暮らしです。
そして小さい頃からの刷り込みや経験が影響して、私は過剰に親を心配する癖があります。
心配しすぎで私自身の行動にストッパーがかかることもあるので、早いところこの癖を取り除きたいものです。
とは言え私の外出中に横断歩道を歩いていた母が車に轢かれたりしたこともあるので、さらに心配は募り。。。
ですが今回ばかりは心配だからと言ってニュージーランド行きを断念するわけにはいきません!
ここは気を強く持ち、母を信じてやってみるしかない!
というわけで最後の課題も何となく解決。
無事にニュージーランド行きを確定させることに成功しました。
続く。
→【ニュージーランド旅行記1】一筋縄ではいかない冬の海外旅行。
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